
今になってみるとタイトルさえ許せない
ストーリー引用
ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた“何でもやってやろう屋”探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?そして炸裂する本格魂。
以下、あまり良くないことも含めて書いてありますので、お好きな方には楽しめないかも。それと、この文章を読んでから小説を読むと瞬時にトリックがわかる(ネタバレの)可能性があるのでご注意を。
@トリックのための小説
そもそも、小説だから成り立つトリックであり、そのほかのメディアではほとんど成り立ちません。読者にあえて誤解を与えるように誘導したり、本来書くべきことを書かないことでトリックを生み出しています。レトリックトリック。一応ちゃんと考えれば分かりますが、ちゃんと考えられない方向のほうの情報を多くするのは、まるで省庁が本来の情報を曲げて伝えるのと同じ。叙述トリック。
そういった小説は、小説で疑似体験を求める僕にとっては天敵みたいなもので、筒井康隆のロートレック荘事件ぐらいしか読んだことがありませんが、やっぱり楽しめませんでした。でも、猫も杓子もメディアミックスなこの時代にこんな作品を出すのはある意味ちょっと感心。恐らくその辺が小説”だけ”好きな人が集まるこのミスとか文春とかで評価されたんでしょうね(もちろん叙述トリックのレベルが高いというのが前提)。

文学部唯野教授は面白い
A文体が軽い、人間が軽い
本格派の小説家に共通することだけれど、文体が軽くて、登場人物が軽い。会話が軽いというか違和感ばりばり(ヤクザ相手にまるで名探偵みたいな口ぶりとか。特に主人公が質問を多用しすぎるのと、みんながサクサクそれに答えてくれるところ。これはこの物語のメインのトリックが要因かもしれないが)なおかげで、読むのはサクサク読めるけど、登場人物に一人もまともな人間がいないように見えます。勧善懲悪みたいな。
結果、リアリティが一切感じられません。美少女ゲームやライトノベルのテキストを読んでいる気分。

女性向け恋愛シュミレーションゲームは乙女ゲームと呼ばれる
そんなわけで、トリックしか意味がない小説なので、いわゆる本格派が大好きな人以外には全くお勧めしません。このミスも、リアリティ派とか本格派とかではミステリーの意味合いが全く違うんだから違うランキングを作るとか分類してもらいたいなぁ。くー
ちなみに、昔のコンドームは現在のものほど耐久性はないかと(だからあんな利用方法は当時はないんじゃないかと)。とかとか時代考証で多少矛盾出せるかも。まあでもいいや、そんな些細なことどうでもいい。くー

中絶数は岡本の薄型コンドームが販売された頃から減少に
もし本格派好きじゃなくて興味がある人は、自分に文体が合うかどうかを確かめるためにこちらで事前にWEBで読めるんで軽く目を通しておくといいかも。実は最後の10ページぐらいを読んじゃえば大部分が分かってしまうので、そこだけ読むという禁断の手もあります。あー、僕は凄いこの小説に憤りを持ってしまった人間なのでむしろ勧めたいぐらい。。。
