聞いたことない人もいるかもしれないけど、10年程前に実際にルワンダで起きたフツ族によるツチ族の大量虐殺(50万人ぐらい)において、1200人ものツチ族をフツ族ながら自分が支配人をしているホテルで匿った男の話をベースに作られた映画です。たしか去年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされてたと思う。

ちいさっ!
日本では公開される予定はなかったのですが、同映画をどこからか知った人々により草の根運動が展開され先月中旬から渋谷Nシアターを皮切りに全国ロードショーされるに至りました。ちなみに僕が観た場所は川崎チネチッタで、渋谷と違って全く混んでいなかったのでよかったですね。これから愛用したいと思います。

こういったポスターが作られたと。
つまりですね、もうこの時点でお分かりと思いますけど、超感動物ってことですよ。それもとびっきりのね。泣かせるって言うよりも心を動かせる、揺さぶらせるそんな話。

フィクション。

ノンフィクション。
話は変わるけれども、他人は自分の鏡だという言葉があります。これは、たとえばとある人の行いがどうにも癪に障ったり、おかしいと思うのは、そういった行為をすることを自分が嫌であるがためであり、つまり他人をどう見るかで自分がどういう人間であるのか分かるという話です。
これは日本の現代思想で考えられた概念だと思うけれども、最近の科学の世界でも同じような話が言われています。それは実験とは主観的なものであるという話。これは、実験主体によって観察されるものが異なって見えるために、実験で確証が得られたとしても実はそれは客観的ではなかったりするということ。
でも科学に頼るしかない。
で、まあ、関係ない話をだらだらしたのは、つまりどんな対象であっても、それを見る際には自分の主観が入ってしまうということで、映画も例外ではないと。
ホテルルワンダを観ていて、自分が非常にだめな人間であることを再認識したわけです。
実際、感動ものなわけですが、僕が始終思っていたのは、人が鉈で虐殺されるシーンの出来が悪いとか、これならチェチェンの首切り画像の方がキツイとかそういったことで、映画のストーリーではなく、出てくる場面をエンターテインメントとして評価しようとしていたわけです。

チェチェンの子供たちの絵。
劇中で、「西洋諸国にとっては君たちの命は虫けらだ」という言葉が出てきますが、まさに僕は虫けらだと思って観ていたわけですね。ちなみに一昨年ぐらいからスーダンでも大量虐殺が起きていますが(一説には200万人もの被害者だとか)、日本ではまったく認知されてません。
で、この映画を観て、自分が心底物事に対して突き放してみているんだということが再確認できたわけで。現実感覚がなく、自分の生命が本当に危機に瀕しないと何も行動できないようなやつは、生をまともに消費してないなーって、ちょっと考えてました。温室で育った猫みたいな。狩りの力が極端にないやつ。
あー、合気道でも始めようっと。

イタタ、イタタ


今日もアフリカの各地で起きている紛争について
私は何も知らず知ろうとせずにいたことを
この作品を見て一番強く感じました
100万人の死、それを知らない、世界。
恐ろしいことだと思いました。
小泉批判とか、ライブドア批判とか、トリノオリンピックとか耳障りのいい情報だけではなく、こういった耳障りの悪い情報を脳内に取り込むことも習慣としたいものですね。